海外への荷物の送り方

上のイラストは日本郵政のサイトへのリンクです。

海外転送について<5つのステップ>に分けて丁寧にご案内しています。是非ご参照ください。

 

このページでは日本郵政のご案内を基に弊社での実例を踏まえてを補足をさせて頂いております。
通関も関税も少しだけプラスの作業を実践すれば、必要以上のリスクを負わなくて良い事がお分かりいただけると思います。

 

<準備>国別情報

実際のご案内の前に「準備編」として国別情報のページを一度ご確認ください。
日本郵政のコールセンターに質問をした際の回答はこのページと殆ど同じと考えて差し支えありません。海外発送で失敗しないためにはご自身の滞在国の情報を把握される事ことが、初めの一歩であり最も近道の方法です。

 

 

このページのバナーも日本郵政の海外転送案内ページのバナーに合わせました。どちらのサイトからもリンク先の「国別情報」に進めます。


ご自身の滞在国(発送先)を入力ください。

 

 

タブの内容の情報を得る事ができます。「禁制品」はもちろん発送方法、荷物の限度サイズや重量などルールは意外と多いです。


STEP① 送れないもの・禁制品

全世界共通   航空危険物

<航空危険物一覧>

<国際郵便物の申告書>


可燃物、引火物、腐食性・酸化性物質は航空危険物として送れません。事故に直結する可能性もあり無責任な対応は絶対に許されません。郵便局には該当品は含まれていないとの申告書を署名入りで提出しております。違反者には罰則もあるほど厳格のため、必ず商品購入の前にお荷物が航空危険物に該当しないかの確認をお願い致します。

弊社の事例では、「インク(プリンター、ペン)」「ヘアカラー」「日焼け止め」「ワイヤレスイヤホン」「任天堂スイッチ」等が該当しないとの思い込みが多いです。イヤホンやスイッチは発火リスクのあるリチウムバッテリーが3個使われていて規定個数オーバーです。いずれの商品も生活の中では感じませんが、飛行機搭載時は引火性が高い品目となります。

 

国別禁制品   輸入を禁止

禁制品は国やエリアによって規制がかけられている製品です。
EUのよう経済圏があり加盟国以外に規制を設ける場合やイスラム圏の様に宗教による食品の規制もあります。輸入国により規制が異なる為、日本側で全てを把握することは非常に困難な状況です。
禁制品に該当するかの判断が難しい場合は、かなりリスクがあるとお考え下さい。

 

また、国別情報の禁制品に記載がなくても、一般的ではない品目はご確認を推奨いたします。
禁制品かの判断が難しい場合は、下記の4つの方法からご対応をお願い致します。

 

1、滞在国での税関輸入許可情報の確認

2、購入サイトでの海外発送状況の確認

3、リスクを取って自己責任での発送

4、手荷物での入手(国内転送)に切り替え

 

条件付き発送   対応に時間が必要

電化製品(リチウムバッテリー)、化粧品、食品、医薬品は条件付き発送となります。

場合によってはメーカー確認が必要となるため、対応に時間が必要となる事もございます。
一からの確認ですと発送にどうしても時間がかかってしまいます。
お持ちの情報をご提供頂くと発送がスムーズにいきますので弊社としても助かります。
⇒条件付き発送品について

 

STEP② 発送方法

発送方法のポイントは3つです。

①発送方法の違い ②梱包サイズによる選別 ③お届け日数

 

①発送方法が4種類あり、早さと料金は比例します。

 

(早い・高価) EMS>航空便 >SAL便 > 船便  (遅い・安価)  

 

サイズ・重量は2種類に分かれています。
EMS サイズ制限

 

国際小包:長辺 1.5m以内 、長さ+胴回り 3m以内 、重量 30kg(国によって20kg)までとなっております。

小形包装物:長辺 60cm以内 、長さ+胴回り 90cm以内 、重量 2kgまでです。

 


③お届け日数について

弊社(千葉県)から各国へのお届け日数は、お届け日数表をご確認くださいませ。
なお、お届け日数の目安は、繁忙期には目安の日数を大幅に超える事もございますので、あくまで「最短で到着し通関も問題なしの場合」と考えた方が現実的です。

STEP⓷ 送り状の準備

国際郵便マイページサービスを使用しての書類の作成は弊社での作業となります。
担当者は送信いただいたインボイス発送フォーム内の「お荷物詳細情報」を基にインボイスを作成代行させて頂いております。

 

無事に通関させるためには、インボイスの書き方は非常に重要となります。
記載方法により、通関できない・通関に時間がかかる・必要以上の関税が掛かる等の事も起こり得ます。逆に言いますと「税関職員が開封確認をしたほうが良いと思わないように適正に書く」という事をお守りいただければスムーズに通関できる可能性は高まります。

 

現在、インボイスに品目分類番号HSコード類の入力例の記入を必須とする国が増えております。世界共通の番号ですので併記されている英語の商品名も基準名となります。英名の記載に迷った際には是非ご参考にご活用くださいませ。

 

インボイスを作成するときのポイント!

 

品名・品数は正確に
英名は具体的に

 

2個以上の品目は

平均単価で

追記事項

 

補償と関税の
バランス

荷物の大きさに比べ品物の種類や数が少ないと無記載の品目同梱の可能性を疑われます。実際に無記載商品が含まれていますと通関できない可能性も高いです。

具体性に欠ける分類名(例:食品、文房具、衣類、化粧品)は通関不可になります。

商品名は一般的な商品の名前をご記入ください。 食品×⇒調味料SEASONING、衣類×⇒下着UNDERWEAR

 

同じ品目は平均単価を記載ください。100円、200円、900円の3冊の本の場合、合計1200円 単価400円となります。

 

アルコール含有、リチウム電池等は(Less than 24% alcohol)や(built-in battery)との補足の記載が必要です。(条件付き発送品)


金額は高くても安すぎても目立ちます。また、私物でも0円は不可となります。中古でも市場価格となる適正金額を記載ください。
なお、インボイス価格が紛失・破損補償の上限となるということも踏まえお決めください。


初めてのお荷物の海外転送や商品内容が不確かな場合は、弊社での作成代行も可能です。インボイス転送フォームの商品の英名の欄には代行と記載ください。

国際輸送には様々なルールがあります。そしてそれをチェックする税関職員がいます。
EMSなど日本郵政の取り扱い品は税関で「抽出して」検査を行うので自分でルールを守っているだけではなく、税関への印象がよく映る荷物であるという事は大事です。
「品名や金額で目立って中身が問題に」「中身チェックで関税が掛かることに」等、一つ問題があるとすべてに影響が出る場合もありますので慎重さが必要です。

STEP④ 梱包作業について

お荷物が全て到着し、インボイス発送フォームを送信いただきましたら梱包作業に入ります。
梱包後に重量が確定して運賃が確定しましたらご連絡いたします。

 

ご要望に合わせたオプションをご用意しています

到着した段ボールを開封して一つにまとめる「おまとめ梱包」は無料で提供させて頂いております。
その他にもチラシ破棄、お楽しみ梱包、仕送り梱包などお荷物の発送に関してのオプションをご用意いたしております
⇒料金表 ⇒オプション

 

再梱包は有料です

発送前でも梱包作業完了後の変更は、お荷物のみならずインボイスやご請求書の作り直しが必要なため、再梱包費用が掛かります。

<同じ梱包に入る場合・・・500円、他の箱に最初から入れ直す場合・・・1000円>

 

敢えて荷物を2つに分けてリスクを分散

下記のようなお荷物は、開封リスクが高くなります。
 ・大きな荷物

 ・インボイスの合計金額が高額
 ・一つの商品が多い(商用と判断されるため)

 ・条件付き発送品
 ・化粧品・調味料等の液体製品
テロの液体爆弾として利用されたため)

 

開封されますと返送、没収はもちろん、開封⇒関税徴収のリスクも大幅に増加します。
リスクがある品目や量が多い場合は、分けて送る事もご検討ください。

・弊社の勝手な危険度判定表

品目により通関のしやすさは存在すると考えています。また、量や金額も影響します。数字で正確に記録している訳ではありませんが、危険度が高いとトラブルになる可能性も高いです。

危険度・目立ちやすさ 品物
 低い  ・衣類 ・本 ・CD ・日用品 ・おもちゃ
 中 ・荷物が大きい ・液体 
 少し高い ・リチウム電池(追記必要) ・アルコール含有化粧品 ・食品
 高い ・医薬品 ・同一製品(商用と疑われるほどの数が多い)
・高額商品

STEP⑤ 発送日について

平日、ほぼ毎日集荷がございますので海外発送であっても国内発送と発送日に違いはございません。転送は国内外に拘わらず、ご依頼の翌2営業日以内に順番通りに行います。

月曜日のご依頼は水曜日まで、水曜日にご依頼の場合は金曜日までに発送いたします。(実際には9割以上はご依頼翌営業日に発送いたしておりますが、ご依頼の集中に備え、予備日を設けさせて頂いております。)なお、土日祝はお休みを頂いております。

おまけ J-addressが考えるリスク回避

①通関で止まらないように・・・。

繁忙期以外で通関でお荷物が止まっている場合は「保留」にされている状態です。
通関職員に確認が必要と判断されてしまうと「後回し」にされ、場合によっては「棚上げ」されたり、最悪の場合は「失念」されて長期に渡り確認されずにそのままとなってしまいます。

 

関税に時間がかかっても(返送されるリスクがあっても)どうしても必要な商品の場合には通関リスクをとるしか選択肢がありませんが、そこまで必要に迫られていない通関が難しい品目を安易に同梱される事はお勧めいたしません。1つのリスクの高い商品の為に全ての商品が税関で止まる可能性もある事も購入商品選びの判断材料としてご検討ください。

国際郵便では発送日や運搬日数よりも通関日数の方が時間がかかる事も珍しくありません。税関職員に開封されないように「目立たない」品目選びやインボイスの記載も重要ポイントとしてご留意くださいますよう、お願い申し上げます。

 

 

②壊れ物の発送は補償方法の事前確認が必須

①の通関しにくい商品と同様に壊れやすい商品の発送もお勧めできないです。梱包の際に補強して対策しても段ボールが大きく凹んでいるという事は珍しくありません。

パレットに山積みにされ、運が悪ければ下段で重量がかかり、フォークリフトで運ばれ、振動に耐えています。壊れ物であれば「運が悪くて壊れた」ではなく「運が良くなければ無事に済まない」位にリスクがあると考えて丁度いいと思います。

 

更に破損の場合の補償も容易ではありませんので必ず事前確認ください。ダメージレポートを即時対応しませんと補償の書類不備で申請自体ができないことも考えられます。補償が付いているから破損の場合は(自動的に)対応されるという考えは大変危険です。補償は日本郵政が現地の郵便局に請求する事も多いです。残念ですが、先方が認めなければ日本郵政も認めません。認める場合も全額ではなく壊れたカ所だけのケースもあります。厳しいようですが、「壊れ物」は商品も費用も無駄になる覚悟をされている場合のみ発送をご検討くださいませ。

日本郵便お客様サービス相談センター  0570-046-666

 

 

<ダメージレポートの手順<>

  1. 送られてきた箱など、全て保管しておく。
  2. 壊れていた商品の写真、箱も含めた全体の写真を撮影する。
  3. 写真・壊れた品物・配送控えの3点を持って、現地郵便局へ行く。
  4. 郵便局で、ダメージレポート(CN24) の作成を申請する。
  5. ダメージレポートのコピーと撮影しておいた写真の画像をメールに添付して弊社に送る。
  6. 弊社が日本郵政に対して、補償申請の調査請求をする。
  7. 日本郵政が商品金額の実損分を支払う。