通関できない商品につきましては日本側で返送となりましても料金は戻りません。受け取り国での返送の場合は(EMS以外は)返送費用も請求されます。発送方法はその点もご理解の上ご選択くださいませ。
「EMSは高い、SAL便は安い。」とのイメージが強いですね。確かにその通りなのですが、安く送るには、その配送法のルールに適合させなくてはなりません。実は、送れない方法でのご依頼や損な方法(高くて遅い)のご指定があるので守備範囲の広いEMSで統一されている業者も多いのです。
SAL便は安い。」「できるだけ箱を小さくした方が良い。」海外に荷物を送る注意点としてこのような情報を得ている方も多いと思います。間違いではありませんが、これらは荷物のみを送るケースの話です。郵便物を一緒に送る場合、同じように考えられると選択を間違えます。「小形包装物は郵便物を同梱できない」という最も大事なことが抜け落ちているからです。弊社ご利用の場合、荷物を送る際に郵便物も同梱致します。その為、他のネット情報と選択方法は異なります。
郵便物に小形包装物は使えない・・・?
日本郵政取り扱いの荷物を国際小包といいますが、その中で重量が2Kg未満、3辺合計が90㎝以下、更にはお手紙を含まないものを小形包装物といいます。もともと小形包装物は安価な品物を手軽に輸送するため料金体系が安く設定されています。その分補償額も少ないですし、郵便物を同梱することもできません。
郵便物を同梱する場合、荷物のサイズをいくら小さく小形包装物に合わせても国際小包の料金が適応されます。重量を軽くすることは必要ですが、「できるだけ箱を小さくした方が良い。」という事はあまり気にされる必要はないのです。小形包装物やその配送法の一つである国際eパケットは利用できませんので検討する必要はありません。郵便物同梱では国際小包の中からご自身に合った方法を選択するという事だけを考えるべきなのです。
国際小包の配送法
国際小包の配送方法は下記の4通りです。例としてアメリカ宛の料金表で価格を比較しています。
国際小包の料金表 |
重量が軽いケースでは、 (1.5kg以下) EMSよりSAL便の方が高いケースもあります。 割引率の違いによりこのような事もあるのでSAL便が一番安いとの思い込みは選択ミスとなることもあります。 |
|||||||
航空便 | EMS | SAL | 船便 | |||||
500g | ¥2,500 | ¥2,000 | ¥2,700 | ¥1,800 | ||||
1kg | ¥3,350 | ¥2,900 | ¥2,700 | ¥1,800 | ||||
1.5kg | ¥4,200 | ¥3,700 | ¥3,850 | ¥2,350 | ||||
2kg | ¥5,050 | ¥4,500 | ¥3,850 | ¥2,350 | ||||
3kg | ¥6,750 | ¥5,900 | ¥5,000 | ¥2,900 | ||||
4kg | ¥8,450 | ¥7,300 | ¥6,150 | ¥3,450 | ||||
5kg | ¥10,150 | ¥8,700 | ¥7,300 | ¥4,000 | ||||
7.5kg | ¥13,900 | ¥12,300 | ¥10,450 | ¥5,650 | ||||
10kg | ¥17,650 | ¥14,500 | ¥12,550 | ¥6,750 | ||||
15kg | ¥22,400 | ¥20,000 | ¥16,050 | ¥8,500 | ||||
20kg | ¥27,150 | ¥25,500 | ¥19,550 | ¥10,250 | ||||
25kg | ¥31,900 | ¥31,000 | ¥23,050 | ¥12,000 | ||||
30kg | ¥36,650 | ¥36,500 | ¥26,550 | ¥13,750 |
航空便
国際小包の基本となる飛行機で普通に運ぶ方法です。Ari便と呼ぶこともありますし、国際小包とそのまま呼ぶ場合もこの方法です。EMSやSAL便は国によっては取り扱いがありませんので航空便の利用となります。ベースの方法で料金も基本となり割引がありませんので最も高いです。選択肢が他に無い最終手段となることが多いです。
EMS
航空便の輸送システムの機械化が進んでいるEMSは手続き日数が短縮され最も早く着きます。更に日本郵政としても人件費が削減可能ですので利用を推奨・割引をしていますのでお得でもあります。航空便より早くて安いです。重量が軽い場合、SAL便よりも安くなる時もあります。
SAL便
「SALとは、航空輸送する平面路郵便物(Surface Air Lifted)の略で、船便より速くお届けし、また料金は航空便よりも安く設定されているサービスです。」と日本郵政のHPで記載があります。
実際には、「飛行機の空きがあるときに搭載します。優先権が無いので時間がかかるけど安く送れます。」とお考えいただけると分かりやすいです。ただ、繁忙期などはいつまでも順番待ちとなってしまうこともあり、紛失を疑う頃にようやく配達されることもあります。
船便
その名の通り船での輸送方法です。他の3つの方法が飛行機搭載ですので比較にはなりません。最も時間がかかりますが、最も安いです。荷の扱いが荒く壊れ物、精密機器には向かないとも言われています。
その他
「DHL」「Fedex」「UPS」「OCS」等が日本郵政以外の方法です。
早くて安心感がありますが、料金はEMSの2~5倍ととても高いです。どうしてもの場合の利用となりますが、事前に見積もりを取ることをお勧めいたします。弊社経由でのDHLは1日余計にかかりますが、割引適応の方法も取ることができます。
日本郵政のページでの試算は簡単です。
下の料金表は1500gをアメリカに送る場合です。
料金表のページはご自身でも簡単に入力できます。
料金の他に目安の日数も確認することが可能です。
発送方法の比較の参考となりますので、一度、お試しいただく事をお勧めいたします。
申し訳ございませんが、試算して配送方法を決めたいので梱包後に重量を教えてほしいというお申し出には応じられません。
梱包と同時にインボイスも作成しませんと中身確認の2度手間となりますし、何よりもお荷物にインボイスをその場で貼りませんと誤配の可能性が高まります。
推定重量を幾つかお試しになりますとおおよその金額差を比較することは可能です。
御理解頂けますようお願い申し上げます。
実際のご依頼の際には、配送方法を弊社に一任する「J-addressにお任せ」も選択可能です。船便を除く最安値の配送方法を基本に100円/日を加算調整し比較・決定いたします。
EMSがSAL便より10日間(1000円相当)早い場合、金額差が1000円以下はEMS、1100円以上の場合にはSALとなります。元の金額差の少ない軽いものほどEMS選択となる可能性が高いです。
郵便物だけエアメールで送ったら…。
郵便物を同梱することで小形梱包物が使えずにコストアップとなるのであれば、郵便物は別に送ろうとお考えになると思います。弊社でも何回かご要望に沿って対応したことがございます。
上記の表のアメリカ1500gの場合で郵便物が少ない(100g)と仮定して郵便物だけエアメールで送り、荷物と別送したらどうなるのでしょうか。
エアメール(100g)400円+弊社手数料360円+書留410円+宛先ラベル50円=1220円です。
荷物の方は100gは誤差となる可能性が高いのでそのままの重さとしますが、郵便物を外したことで小形梱包物の配送方法で国際eパケット2525円、SAL便1990円が使えます。
合計すると3210円~3745円での転送は可能ですが、EMS3700円との差は僅かです。逆に高くなる可能性もあります。到着日数の差やトラブルリスクを考えますとメリットは見出せません。
「郵便物が多く、荷物が軽い場合は?」との疑問もお持ちになると思いますが、エアメールは郵便物を安く送ることが目的です。重い手紙という事は余り想定してませんので重くなるとEMSより高くなります。書留付きでアメリカの場合600gでエアメールはEMSより日数がかかるうえに料金も高くなりますので選択肢に入ることはありません。
エアメール(600g)2060円+弊社手数料520円+書留410円+宛先ラベル50円=3040円です。
この時点で差額は660円しか残っておりませんので荷物(900g)を送ることは出来ません。
荷物と郵便物の別送は料金的にはメリットが出ることは稀です。ほとんどの場合、同梱した方が安いです。ただし、「荷物の通関に時間がかかるかもしれない。」「関税を払うことになるかも。」という時に郵便物は先に受け取れるようにしたいというケースでは有効な手段です。
荷物が重くて料金が高ければ差が出るのでは?という疑問も当てはまりません。2kgを超えると小形梱包の枠を外れますので郵便物は同梱可能となります。料金的には別送にする意味は無くなってしまいます。
郵便物を同梱しない場合
郵便物を同梱しない場合、小形梱包物の利用が可能になり選択肢は広がります。国際eパケットや書留を外してSAL便を使うなど費用も抑えることは可能です。「時間がかかる」=「安くなる」とお考えいただいて差し支えないと思います。以下の表をご参考に発送方法をご選択ください。
・「急ぎ」「郵便物と荷物同梱」
いずれかに当てはまればEMSがおすすめです。
・軽いお荷物(郵便物無し2kg以下)で時間に余裕があれば
国際eパケット、追跡番号も必要なければSAL便です。
・2㎏以上の重い荷物はSAL便がお得です。
・少量の郵便物(200g以下)はエアメールも選択肢です。
追跡番号(書留410円)は到着国の郵便事情で検討を。
発送方法比較表 | |||||||||
小形梱包物 | 国際小包 | DHL等国際貨物 | |||||||
SAL(保証なし) | SAL(書留付き) | 国際eパケット | SAL(書留付き) |
EMS Air便 |
船便 | ||||
手紙同梱 | *お手紙(信書)の同梱はできません。 | 可能 | |||||||
重量 | 2kgまで | 20kgもしくは30kgまで | 大きいものは見積もり・相談 | ||||||
サイズ | 長辺 60cm以内 、長さ+胴回り 90cm以内 | 長辺 1.5m以内 、長さ+胴回り 3m以内 | |||||||
国により取り扱いが無い発送方法があります。 国際小包の重量・サイズも若干小さくなることもあります。 SALは、スペースに余裕のある場合に搭載する方法ですので到着日が極端に遅くなる場合があります。 こちらから国別に取り扱い発送方法・料金・日数の比較ができます。 |
|||||||||
スピード(速い順) | DHL | EMS | Air便 | 国際eパケット | SAL | 船便 | |||
料金(安い順) | SAL(保証なし) |
SAL(書留付き) 国際eパケット |
EMS | Air便 | DHL |
◎郵便物を送れるのは、EMS、定形外(エアメール含む・弊社ご利用の場合は書留付き)、国際小包だけ
◎小形包装物(SAL便・国際eパケット)は、2kg、合計90㎝以下で郵便物×。
◎SAL便には、小形包装物(郵便物×)と国際小包(郵便物◎)がある。
◎500gを超える定形外、2kgを超える国際小包よりEMSの方が安くて速い。
◎国際eパケットよりSAL便(書き留め付)の方が少しだけ安いが日数が全然違います。
荷物の値段も考慮し発送方法を選択下さい
書留なしは保証なしです
エアメールと小形梱包物のSAL便は書留(410円)無しで費用を抑えて発送することは可能です。追跡番号が無いため、荷物の現在地も分かりません。探すことができませんので紛失した場合も一切保証はありません。郵便物も大事なものには使用をお勧めいたしません。万が一無くなってもあきらめがつくものに限ってのご利用をお勧めいたします。(追跡番号が付いているものは書留付と同じです)
EMS
荷物のインボイス価格が上限となりますが、無料で2万円まで保証されます。2万円超える場合も2万円ごとに50円で有料補償がを付けることが可能です。高価な荷物を発送する場合EMSをお勧めいたします。
小型梱包物
書留利用で6000円が上限です。保険範囲内のお荷物でご利用ください。小さくても高価なものには向きません。国際eパケットは書留が最初から付いています。
国際梱包
無料で保険は付きますが、EMSの半額程度です。+400円で保険付きとなりEMSと同等の補償が着きます。
SAL便利用で保険を付ける場合、EMSと比較が必要です。
「Jaddressにお任せ」
実際にお荷物を手元で確認できないお客様に判断いただくよりもこちらで対応した方がいい場合もあります。
今回、軽めで大きめのお荷物が2つ届きました。両方とも2kg以下でサイズもギリギリ、特にお急ぎでないとのことですので小形梱包物として国際eパケットやSAL便も使えます。
2つをまとめるとサイズオーバーの為、小形梱包物の利用できません。小形梱包物を2つ送るのと一つにまとめてEMSで送るのではどちらが良いのでしょう。今回はEMSの方が安価のため、そちらを第一選択としました。
また、外箱破棄のご依頼もありましたが、両方とも商品に合わせた外箱の為、内容物を別の大きな段ボールに詰め替えても重量の軽減はさほど望めません。逆に、耐久性の考えあわせ外箱破棄をせずにPPバンドで固定し包装することにしました。(ちなみに2個口を紐やPPバンドでの固定のみでの発送は国内は可能出すが、国際便は不可とお考えになっていただいた方が無難です。)
この様な対応は「Jaddressにお任せ」をご選択いただいた場合のケースです。ご指定があればお客様の意向を優先いたします。どんな形で荷物が届くかわからないケースなどは便利です。もちろん最善を尽くします。